報告書等

特別研究顧問 鈴木篤之・川上博人の活動


 株式会社NV研究所特別研究顧問の鈴木篤之(東京大学名誉教授)、川上博人(元原子力安全基盤機構)等の活動を掲載しています。

「福島第一事故の教訓への取り組み」 鈴木篤之
 Risk Analysis誌に掲載された鈴木篤之の論文の日本語訳を掲載いたします。

「福島第一事故の教訓への取り組み」
(Suzuki A. Managing the Fukushima Challenge. Risk Analysis, vol.34, No.7, 2014: 1240-1256)

低線量域長期被ばくの発がんリスクの統計的評価手法の再考について 川上博人(2017年2月20日)
 このメモは、昨今の原子力におけるリスクガバナンスの失敗について改めて考えさせられ、原子力安全文化再構築のために、リスクガバナンスの在り方とこの科学的リスクの原点について、若い技術者に見直しを呼び掛けるものである。

 リスクガバナンスにおいては、科学的リスクと不安の2種類のリスクを対象にしているが、これらは決して別箇に存在するものではない。種々のステークホルダの不安は、科学的リスクとその不確かさを出発点とし、それぞれが置かれた状況に応じて幾多の連鎖でステークホルダ独自のリスクが発生する。従って、最終的にはリスクコミニュケーションに基づいてステークホルダ個別のリスク管理が求められるが、原点は科学的リスクである。このリスク、特にその不確かさが大きければ大きいほど、個別のステークホルダの不安も広がるのであり、科学的リスクの確度を高め、その不確かさの幅を縮めて行かなければ、不安の解消には決して結び付かない。
 科学的リスクにおける被ばく線量と致死率の換算には、国際放射線防護委員会(ICRP)の閾値なしの線形モデル(LNT)が、これを否定するだけの十分な科学的知見がないという理由だけで、保守性の観点から国際的に広く用いられてきたが、福島事故以降多くの研究者からLNTの再考が叫ばれている。リスクガバナンスの出発点は低線量域における発がんリスクの線量依存性の解明で、LNTと低線量域では影響無しには、リスクガバナンスにおいて計り知れぬ差異がある。
 世界的には英国、仏国、米国及び日本だけで、既に放射線業務従事者の1,100万人年を超えるコホート調査研究のデータが蓄積されているが、このままこのような調査を継続しても、LNTに関して新たな知見が得られるとは思えない。

 筆者はLNT再考を促す立場から、これまで公開されているコホート調査研究の成果をレビューし、これまで用いられている統計的手法では、累積線量のように年齢と強い相関関係があるような場合には、年齢の影響を明確に区分できず、正しい解が得られないことを明らかにし、これに対処する試案を検討してきた。添付資料はこの「低線量域長期被ばくの発がんリスクの統計的評価手法の再考について」をまとめたもので、更に、若い研究者が自分自身で確かめるための参考に、本資料のための検討資料も併せて公開している。結論に影響するような間違いもあるかも知れないが、少しでも参考になればとの思いである。

 科学的に正しいリスク認識がリスクガバナンスの原点であることを強く認識して、関係機関にはコホート調査データの公開を求めるとともに、原子力に係る研究者は他の分野の専門家と協力して、まずはこの解明に全力を挙げることを期待したい。

低線量域長期被ばくの発がんリスクの統計的評価手法の再考(PDFファイル)
添付資料1 癌死亡率(1958-2014)年代別分析
添付資料2 EPICURE Excel計算モデル
添付資料3 LSS14 データ年齢移動平均
添付資料4 LSS14mail 年齢依存性比較
添付資料5 死亡率年齢依存性の近似式
添付資料6 LSS14線量による死亡率予測(概要)

NPO法人知的人材ネットワークあいんしゅたいん勉強会資料 川上博人(2016年8月17日開催)
 NPO法人知的人材ネットワークあいんしゅたいんが、科学技術振興財団(JST)の受託事業として今年度実施している「市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク」の勉強会 (2016年8月17日)にて、川上博人が講演を行いました。

配布資料①
配布資料②

【議事概要】
 勉強会には、ウェブで公開して募集した約20名が参加されました。
 大学の疫学調査の専門家を含め、累積線量と年齢に相関関係がある場合には、従来の統計的処理では、線量の影響は年齢の影響の影に隠れて正確に評価できないことを確認しました。
 主催者で、NPOあいんしゅたいん理事長の坂東昌子氏は、「更に検討を進めるためには、広島・長崎のデータ、放影協の原子力放射線業務従事者のデータ、非被ばくのがん情報サービスのデータを比較することが重要で、まずは、放影協の疫学調査の情報開示を求めていく必要がある」と強調していました。


書籍出版のご案内「核燃料サイクル工学・バックエンドの科学-その研究教育の在り方-」


 2016年6月25日(土)に開催されたシンポジウム「核燃料サイクル・バックエンドの科学-その研究教育の在り方-」の講演内容をまとめた書籍が出版されました。

書籍情報:
「核燃料サイクル工学・バックエンドの科学-その研究教育の在り方-」(デザインエッグ社)
ISBN-10:4865439625
ISBN-13:978-4865439625
発売日:2017年3月31日

編者:
安 俊弘(カリフォルニア大学バークレー校)
鈴木 篤之(東京大学)
長谷川 秀一(東京大学)
神崎 典子(NV研究所)
詳細のご確認・ご購入を希望される方は、amazonのページをご覧ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4865439625


「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ報告書
 「安全・安心のための管理技術と社会環境」ワークショップ報告書


 NV研究所では、「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ(第15回からは、「安全・安心のための管理技術と社会環境」ワークショップ)報告書の作成・管理委託を受けております。
 報告書をPDF形式で作成し、発行手数料 各1,000円(税込み)で配布しております。メールでのデータ郵送およびCD-Rでの郵送を行なっております。
 お申し込み方法は、このページの下方をご参照ください。

「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ概要

〔主催〕
日本原子力学会社会・環境部会
日本原子力学会ヒューマン・マシン・システム研究部会
日本品質管理学会

〔ワークショップ開催情報〕
第1回 2007年3月8日 品質マネジメント、ヒューマンエラー、社会技術(総論)
第2回 2007年9月12日 運転保守管理
第3回 2008年3月10日 人間信頼性
第4回 2008年9月26日 情報の共有・公開
第5回 2009年3月10日 人材・技術マップ(総論)
第6回 2009年9月7日 失敗から学ぶ
第7回 2010年3月8日 教育・訓練
第8回 2010年9月6日 コミュニケーション
第9回 2011年3月8日 手順書・マニュアル
第10回 2011年9月14日 ヒヤリ・ハットと危険予知
第11回 2012年3月12日 安全の確保と信頼・理解の醸成(総論)
第12回 2012年10月13日 エネルギー問題に関する国民的議論
第13回 2013年3月16日 レジリエンスな組織はQMSで作れるのか
第14回 2013年10月12日 柳田邦男氏とともに「福島事故」を考える
第15回 2014年12月23日 社会の安全・安心を確保するための行政による規制と事業者による自律的マネジメントのあり方
第16回 2015年12月25日 事故調査の社会的役割と進め方
第17回 2016年12月23日 信頼を得るための方法  ※2017年2月9日発刊しました
  ※第15回からは、「安全・安心のための管理技術と社会環境」ワークショップ

※詳細は以下のページをご覧ください。
>>「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ ホームページ

お申し込み方法
① まずはNV研究所までお申し込みください。
  お申し込み方法はFAX、電話、メールのいずれかをお選びいただけます。
 
FAX >> 以下の【必要情報】をご記入の上、NV研究所までFAX(03-5814-3721)を送ってください。
電話 >> NV研究所にお電話(03-5814-3721)をいただき、以下の【必要情報】をお知らせください。(月曜から金曜の10時から17時まで)
メール >> NV研究所のメールアドレス(nv.lab.info@gmail.com)に以下の【必要情報】をお書きの上、メールをお送りください。

  【必要情報】
お名前 >> 必要情報をご記入の上、NV研究所までFAX(03-5814-3721)を送ってください。
報告書 >> お求めいただく報告書が第何回のワークショップかをお知らせください。報告書は第1回から第16回までが発刊されております
お届け先 >> メールでのデータ郵送を希望される方は、E-Mailアドレスをお知らせ下さい。CD-Rでのデータ郵送を希望される方は、ご住所をお知らせ下さい。
ご連絡先 >> こちらからご連絡を差し上げてもよろしい連絡先(折り返し連絡先)をお知らせください。

② NV研究所よりご連絡差し上げ、お客様のお申し込み内容を確認いたします。
  なお、NV研究所からのご連絡は翌営業日以降になりますので、ご了承ください。

③ NV研究所の口座に必要料金をお振込みください。
  お振込先は、お申し込み内容を確認する際にお伝えいたします。

④ お振込みのご確認が取れ次第、報告書をお送りいたします。
  領収書は、報告書郵送時に同封いたします。

  ※メール送信の場合、領収書は、原則PDFにてお送りいたします。
   領収書の原本の郵送を希望される方は、別途お申し付けください。


「放射能・放射線を学ぶ」講義録シリーズ


 「放射能・放射線を学ぶ」講義録シリーズは、東日本大震災後に、株式会社NV研究所が主催した講義「放射能・放射線を学ぶ」全3回の記録を書籍化したものです。
 講義録はPDF形式で、発行手数料 各500円(税込み)で配布しております。メールでのデータ郵送およびCD-Rでの郵送を行なっております。
 お申し込み方法は、このページの下方をご参照ください。

○「放射能・放射線を学ぶ」講義録 Vol.1(2011)
 放射能・放射線を学ぶ -放射線の健康影響をどのように理解するか?-

 講師 渡邉正己(わたなべ・まさみ)氏
 京都大学原子炉実験所教授。専門分野は放射線生命科学。大学の卒業研究以来4半世紀の間、一貫して生物がその影響から決して逃れられない放射線、熱、圧力および酸素といった物理的ストレスに対する細胞の応答機構の研究に携わっています。

講義情報
  • 日時:2011年4月23日(土) 14:30-16:30
  • 場所:本郷ファーストビル会議室

  • ○「放射能・放射線を学ぶ」講義録 Vol.2(2011)
     放射能・放射線を学ぶ -放射線の健康影響と放射線防護-

     講師 甲斐倫明(かい・みちあき)氏
     大分県立看護科学大学人間科学講座環境保健学研究室教授。専門分野は放射線保健・防護、放射線リスク解析。リスク評価のための生物の仕組みに立脚した数理モデルの開発、医療被ばくのリスクベネフィット、リスク論などの放射線防護の基本問題を研究されています。

    講義情報
  • 日時:2011年5月7日(土) 14:00-16:00
  • 場所:本郷ファーストビル会議室

  • ○「放射能・放射線を学ぶ」講義録 Vol.3(2011)
     放射能・放射線を学ぶ -放射線被ばくを考える-

     講師 島田義也(しまだ・よしや)氏
     放射線医学総合研究所発達期被ばく影響研究グループグループリーダー。専門分野は放射線発がんの機構に関する研究や、発達期被ばくによる生態影響に関する研究など。子供の放射線影響に関する専門家です。

    講義情報
  • 日時:2011年5月28日(土) 14:00-16:00
  • 場所:本郷ファーストビル会議室

  • お申し込み方法
    ① まずはNV研究所までお申し込みください。
      お申し込み方法はFAX、電話、メールのいずれかをお選びいただけます。
     
    FAX >> 以下の【必要情報】をご記入の上、NV研究所までFAX(03-5814-3721)を送ってください。
    電話 >> NV研究所にお電話(03-5814-3721)をいただき、以下の【必要情報】をお知らせください。(月曜から金曜の10時から17時まで)
    メール >> NV研究所のメールアドレス(nv.lab.info@gmail.com)に以下の【必要情報】をお書きの上、メールをお送りください。

      【必要情報】
    お名前 >> 必要情報をご記入の上、NV研究所までFAX(03-5814-3721)を送ってください。
    講義録 >> お求めいただく講義録のVol.をお知らせください。講義録はVol.1からVol.3までが発刊されております
    お届け先 >> メールでのデータ郵送を希望される方は、E-Mailアドレスをお知らせ下さい。CD-Rでのデータ郵送を希望される方は、ご住所をお知らせ下さい。
    ご連絡先 >> こちらからご連絡を差し上げてもよろしい連絡先(折り返し連絡先)をお知らせください。

    ② NV研究所よりご連絡差し上げ、お客様のお申し込み内容を確認いたします。
      なお、NV研究所からのご連絡は翌営業日以降になりますので、ご了承ください。

    ③ NV研究所の口座に必要料金をお振込みください。
      お振込先は、お申し込み内容を確認する際にお伝えいたします。

    ④ お振込みのご確認が取れ次第、報告書をお送りいたします。
      領収書は、報告書郵送時に同封いたします。

      ※メール送信の場合、領収書は、原則PDFにてお送りいたします。
       領収書の原本の郵送を希望される方は、別途お申し付けください。


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