「エネルギー・地層処分について考える市民の会」活動報告

 このページでは、2017年度の「市民の会」の活動内容を紹介していきます。

2017年11月16日 幌延深地層研究センター視察


 2017年11月16日の午後は、幌延深地層研究センターを視察しました。
 最初に、PR館「ゆめ地創館」の中で、研究センターの概要説明を受けました。
 その後、安全を確保するためにツナギに着替え、長靴やヘルメットを着用。地下350メートルの調査坑道にもぐり、様々な実験の様子を見学しました。
 最後に、PR館の中の展示を見学し、地層処分に対する理解を深めました。
 対応してくださった幌延深地層研究センターの方々に、この場をお借りして御礼申し上げます。ていねいに、分かりやすい言葉で解説していただき、ありがとうございました。

地下施設見学
 人キブル(エレベーター)に乗って、地下350メートルの調査坑道に下りていきました。
 調査坑道では、地層処分に関する様々な実験が行われていました。
  • 低アルカリ性セメントの性能試験:ベントナイトの水を吸収して膨らむ性質を阻害しないセメントの開発、その性能を確かめる試験が実施されていました。
  • 人工バリアの性能確認試験:模擬ガラス固化体、オーバーパック、ベントナイトを、実際の地層処分と同じように配置して、模擬ガラス固化体をヒーターで熱して、地下水とガラス固化体の熱によってベントナイトにどのような影響が出るかが調べられていました。
  • オーバーパック腐食試験:オーバーパックに疑似ガラス固化体を入れて、実際に地中に埋め、腐食の進み具合を調査する試験も行われていました。地下は酸素が少なく、さびにくい環境だと考えられています。オーバーパックは、1000年間で約32ミリさびると見積もられていますが、これまでのデータでは、32ミリというのは過大評価だとみられています(実際は、もっとさびが少ない)。実際のオーバーパックは、19センチの厚さがあります。
  • 横置きの検討:地層処分では、高レベル放射性廃棄物を縦に置くパターンと、横に置くパターンの両方が検討されています。横に置いた場合にどうなるかの試験がこれから行われる予定です。
  • 移行試験:人工バリアが破れ、ガラスが地下水に溶け、放射性物質が地下水の流れに乗って拡散した際に、どの程度影響があるかを調べる試験です。実験には放射性物質は使わず、安定同位体を用いています(水に溶けるなどの化学的な性質は変わらないため)。
  • 幌延の地層は堆積岩で、崩れやすいため、鉄骨やコンクリートで補強する必要があります。元の地層を見ることができる「窓」もあり、堆積岩の地層を直接触ることができました。
  • 地上と地下の同じ場所に地震計を置き、地下の震度が地上の3分の1程度になっていることも確かめられています。

▲350メートル調査坑道の様子


▲オーバーパック腐食試験


地上施設(PR館)見学
 地下施設の見学の後は、PR館を見学し、地層処分についてさらに詳しく学びました。
   主な展示の内容をご紹介します。
  • 核燃料サイクルとガラス固化体ができるまでの流れ
  • 他の処分方法と、地層処分が選ばれた理由
  • 諸外国の処分の進捗状況
  • 幌延と瑞浪の地層の違い(地層のボーリングコアもありました)
 PR館の地下には、実物大の高レベル放射性廃棄物の模型がありました。ガラス固化体、オーバーパック、ベントナイトが実際に埋められるときと同じように展示されており、スケール感をつかむことができました。

 また、ベントナイトの性能を確かめる実験を体験してきました。
 ベントナイトが入ったボウルに、水が入った容器をさかさまにして差し込むと、ベントナイトが水を吸収して膨らみ、容器に蓋をして、水が漏れなくなる様子が観察できました。

 PR館には展望台もあり、研究センターの全体像や、近くにあるトナカイ観光牧場の様子を眺めることができます。(冬だったので、日が暮れてしまい、よく見えませんでしたが・・・)


▲PR館の展示(核燃料サイクルとガラス固化体ができるまでの流れ)


▲実物大のガラス固化体、オーバーパック、ベントナイト


▲ベントナイト実験の様子


7月2日 六ケ所視察の事前勉強会
7月10日 日本原燃株式会社の見学
7月11日 六ケ所村読書愛好会との意見交換会
7月18日・8月1日 六ケ所村視察の共有会
8月21日・22日 福島県次世代エネルギーパーク視察
11月3日 幌延視察の事前勉強会
11月16日 幌延町視察(町役場の方との意見交換)
11月16日 幌延深地層研究センター視察)
12月26日 最終意見交換会


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