「エネルギー・地層処分について考える市民の会」活動報告

 このページでは、2017年度の「市民の会」の活動内容を紹介していきます。

2017年12月26日 最終意見交換会


 2017年12月26日に、2017年度の活動の総まとめを行いました。
 まずは、2017年11月16日の幌延視察についての共有が行われました。
 その後、1年間の活動を通しての感想を1人ずつ述べて、1年間の活動が終了しました。
 「市民の会」は、今後も継続的にこのような活動を実施していきたいと考えています。

幌延町役場での意見交換会に対する感想
  • 幌延町役場の方は、深地層研究センターの研究はいつまで続くか分からない、その中で町をどのようにしていけばよいか、ということをしっかり考えていた(幌延にはメグミルクの工場があるが、酪農がしっかりしていなければメグミルクも立ち行かないだろう、など)。
  • デモ行進などについては、新聞報道と町民が感じていることとの違いを感じた。現地に行かないと本当のことは分からない、ということが分かった。
  • 交付金で町が潤えば、人の心は確かに動くだろうが、それだけでいいのだろうか、と感じた。エネルギー戦略、原子力の必要性、原子力の安全性などについて学んでいかないと、本当の意味で事業をうまく進めることはできないのではないか。立地町民に対し、そのような勉強の機会があればよいと思った。
  • 誘致を検討していた時期から役場に勤めていて、直接関わってこられた方と意見交換できたことが非常に良かった。その方は、控えめではあったが、自信をもって話をされていた。
  • 幌延町の住民は、ほぼ全員が東海村などに見学に行っているというお話があった。説明を聞くだけでは半信半疑の部分があるが、実際に現地を見学すると大きな気づきがある。
  • 幌延町の住民は、原子力関連施設や深地層研究センターについてよく理解した上で誘致を進めていた、という印象を持った。
  • 交付金があると、ついそれにすがりたくなるが、幌延町は、交付金はいつまで続くか分からないと次を見据えていた。
  • 幌延町は、役場の近くに郵便局やスーパーが密集しており、コンパクトシティのようだった。将来日本の人口が減っていくと、このような街並みが増えていくのではないか。
  • 六ケ所村は、村の暮らしが非常に厳しいものだったので誘致を決めた、というお話だった。それに対して幌延町は、このままでは町政が厳しくなるだろうから施設を誘致しようと判断していた。1980年頃に、先行きが厳しい自治体はたくさんあったはずだが、なぜ幌延町はそのような決断ができたのか、不思議に思っている。
  • 町役場も町民も研究を続けてほしいと考えており、研究所の職員も研究することはたくさんあると述べていた。その中で、研究を進めるか否かの判断が保留になっている点が不思議であった。今後どうなっていくかを注視したい。
  • 昨年度、幌延深地層研究センターを見学したが、今回の報告を聞くと、まったく印象が異なっており、驚いた。地元の方のお話を聞く機会があったことが大きいのだろう。可能ならば、役場の方ではなく、普通の町民の方の話も聞いてみたい。
幌延深地層研究センター見学に対する感想
  • もう終わっている研究も多い、という印象を受けた(過去にこういう実験をやっていました、という展示があった)。
  • 地下施設に除湿剤が置いてあったことが印象に残った。地下は湿度が高く、湿度は実験に悪影響を与えるのだろう。
  • PR館に協定書をしっかり展示していたのはとても良かった。
  • 「なぜ深地層研究所が必要なのか」という説明パネルはとても良かった。展示は、全体的に説明が丁寧で分かりやすかったし、数も豊富だった。
  • ガラス固化体、オーバーパック、ベントナイトがセットで展示してあるPR館は珍しいのではないか。
  • 昨年度、深地層研究センターを視察したが、地下の様子は忘れていた。ベントナイト実験は印象に残っている。
  • 寒い地域には寒い時期に行き、その雰囲気を知ることが大切だと思う。
1年間の活動を通した感想
  • 実際に見ることの重要性を強く感じた。
  • 放射性廃棄物はすでに発生しているので、処分する必要がある。日本人1人1人が、そのことを考えていく必要がある。そのためにも、より多くの人にこの問題を知ってもらう必要がある。
  • 1年間の活動を通じて、エネルギーに関する問題が他人事ではなくなった。自発的に勉強する機会を設けるようにもなった。
  • 周囲の方にこの問題のことを伝えようとしても、はじめの部分で関心を失う人がほとんどである。知るべきことを伝える活動を、誰かにやってほしい(私にはなかなか難しいので)。
  • 専門家講師の木村氏からは、エネルギーの中の電気、電気の中の原子力、という順番で説明していただいたが、この切り口は非常に大切である(いきなり原子力の話をすると、話を聞かなくなる人も多いため)。もう少し内容を平易にして、皆に分かりやすいものにしてほしい。
  • 地層処分そのものは進めるべきだと思うし、機も少しずつ熟してきていると思う。しかし、人のミスが多く、不安が募る。「人」をしっかりと教育していくことが大切である。エネルギーについて検討する際は、人の教育という観点を忘れないようにしてほしい。
  • 普段使っている電気がエネルギーとつながっているという感覚を持っている人はほとんどいない。これを草の根の活動で伝えていかなければならない。(どのように伝えていけばいいか、悩んでいる)
  • 私は沖縄県出身で、沖縄の基地とお金の問題と、原子力とお金の問題は、本質的に同じ問題であるという話を聞き、原子力に興味を持つようになった。実際に現地を見学してみて、お金の問題は切っても切り離せないものなのだと感じた。
  • 電力を作る地域と消費する地域が異なっているところに問題があるのではないか。誰かが「東京湾に原発を」などの過激な意見を出し、議論のきっかけにし、自分事にしていかなければならない。
  • 学校教育に「エネルギー」という科目を立ててはどうか。原子力の話はタブー視されているが、その科目の中でしっかり話していくべきだ。
  • 勉強会を通じて、ニュースや解説番組の見方が変わったと実感している。ただし、他の人にそれを伝えるのはとても難しい。地層処分の研究施設を見学してきました、と話題を振ってみても、誰も興味を示さなかった。
  • ニュースでは、マイナスの側面ばかり伝えられているように感じる。福島県から他県に避難した人たちの生活はよく報道されるが、福島に残って生活している人の話はまったく出てこない。私は、ほとんどの人は福島県外に避難しているのだと思っていたが、最近になってようやく、ほとんどの人は福島に残って普通に生活しているということを知った。
  • 「広く知らせる」ことは大切だと思うが、国民が知らなければいけないことは「エネルギー」だけに限らない。何をどこまで知るべきかは悩ましい。

▲写真を使って、どのような点が気になったかを発表していきました

7月2日 六ケ所視察の事前勉強会
7月10日 日本原燃株式会社の見学
7月11日 六ケ所村読書愛好会との意見交換会
7月18日・8月1日 六ケ所村視察の共有会
8月21日・22日 福島県次世代エネルギーパーク視察
11月3日 幌延視察の事前勉強会
11月16日 幌延町視察(町役場の方との意見交換)
11月16日 幌延深地層研究センター視察)
12月26日 最終意見交換会


All Rights Reserved, Copyright © NV Research Institute